Lステップのステップ配信ではどんなことができるの?
本記事ではこのような疑問について解説していきます。
2021年2月からLINE公式アカウントにもステップ配信機能が搭載されました。
しかも、無料で利用することができます。
なので、「Lステップを導入しなくても、LINE公式アカウントの機能で十分なのでは?」と思っている方も多いはずです。
では、LINE公式アカウントのステップ配信機能とLステップのステップ配信機能ではどのような点が違い、Lステップを導入することによってどんなメリットがあるのでしょう?
双方の特徴や違いを確認し、LステップとLINE公式アカウントのステップ配信を上手に活用しましょう。
LINE公式アカウントのステップ配信でできること
まず、LINE公式アカウントのステップ配信でできることは主に2つです。
LINE公式アカウントのステップ配信でできること
・開始条件の設定ができる
・条件分岐
ひとつずつ見ていきましょう。
「1日から30日後」の間でステップ配信の設定ができる
引用:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/step-message/
LINE公式アカウントのステップ配信は友だち追加された1日後から30日の間でステップ配信を組むことが可能です。
逆に言えば、友だち登録された当日からステップ配信したり、友だち登録から30日経過した場合にはステップ配信を送ることができません。
ただ、友だち追加当日は友だち追加時メッセージが送信されるので特に問題はないかと思います。
ステップ配信開始条件の設定
LINE公式アカウントのステップ配信は開始条件を設定することができます。
例えば、男性のみにステップ配信を流し、ヒゲ脱毛を訴求するシナリオを流すとか。
条件を性別が「男性」で年齢を「20〜24歳」に設定することができ、情報を届けたい相手に必要なメッセージを送ることができます。
友だちにメッセージを送る条件は、みなし属性という登録した友だちの性別や年齢をLINE側が予測した情報にもとづいて設定する形になります。
そして、この開始条件の設定にはオーディエンスを活用することも可能です。
LINE公式アカウントの設定可能なオーディエンスは以下の通りです。
- ユーザーIDアップロード
- クリックリターゲティング
- インプレッションリターゲティング
- チャットタグオーディエンス
- 追加経路オーディエンス
- ウェブトラフィックオーディエンス
ただし、オーディエンスを開始条件に設定する場合は事前にオーディエンスを作成する必要があります。
LINE公式アカウントのオーディエンス作成方法とオーディエンスを活用した上手な配信方法については以下の記事内で解説しています。
-
LINE公式アカウントで迷惑ユーザーを除外してメッセージ配信する方法!
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LINE公式アカウントのメッセージ配信で、「特定の友だちはメッセージを送りたくない」、「特定の友だちのみにメッセージを送りたい」と条件指定したメッセージ配信をしたいと送りたいと思っている方は上記記事を参考にしてください。
条件分岐の設定
LINE公式アカウントは流入経路を分析することができます。
ただし、LINE公式アカウントの「分析機能」では、友だち追加の流入経路を調べることが出来ますが、
- LINEスタンプ
- LINE公式アカウントリスト
- 検索
- LINEログイン
- その他
が分析対象の経路となっていて、QRコードからの友だち登録は「その他」にまとめられます。
例えば、ブログから流入・Twitterから流入・YouTubeから流入など媒体ごとに流入経路を把握することはできません。
「その他」という一括りになります。
また、特定の友だちの流入経路まで確認することはできません。
LINE公式アカウントに登録された友だちは相手側のほうでアクションを起こしてもらわないとアカウント名を確認することはできないのです。
ちなみに、LINE公式アカウントの条件分岐は初回のみ、配信時間は1時間単位の設定しかできません。
なので、LINE公式アカウントの流入経路によるステップ配信の条件分岐はあまり活用する場面がないかなと感じます。
Lステップのステップ配信との違いは?
LINE公式アカウントのステップ配信と比較し、Lステップのステップ配信でできる代表的な点は以下の5つです。
Lステップのステップ配信の特徴
1:ステップ配信の購読率を把握できる
2:配信時間を細かく設定することができる
3:条件分岐はいつでもできる
4:配信ごとにリッチメニューの切り替えが可能
5:流入経路ごとにステップ配信を切り替えることも可能
では、ひとつひとつ見ていきましょう!
1:ステップ配信の購読率を把握できる
Lステップ最大の利点とも言える「アクション設定」をステップ配信内でも行うことができます。
※アクション設定については以下の記事で詳しく解説しています。
-
【Lステップ】アクション設定の使い方を動画とテキストで徹底解説!
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このアクション設定の機能のひとつに「タグ」機能があります。
タグ機能を簡単に説明すると、要は友だちごとにつける目印のようなものです。
例えば、ステップ配信の中にリンクを設置し、そのリンクをタップした人に「ステップ配信1日目リンクタップ」というようなタグを付けることができます。
このようなタグをつけておくことによって、ステップ配信の購読率を把握することができるのです。
マーケティングを行う上で分析は非常に大事です。
なので、ステップ配信の改善を行い、売上アップを目指すというのであればLステップ導入が必須とも言えます。
2:配信時間を細かく設定することができる
LステップはLINE公式アカウントの機能を拡張していることもあり、より粒度の高いメッセージ配信を行うことが可能です。
例えば、LINE公式アカウントのステップ配信は友だち追加の1日後からしか配信できませんが、Lステップのステップ配信機能であれば当日から配信することが可能です。
また、LINE公式アカウントのステップ配信は細かい時間指定をすることはできませんが、Lステップであれば1分ごとに時間を指定することができます。
3:条件分岐はいつでもできる
Lステップのアクション設定を活用すれば、友だちへのタグ付けは自動で行うことができます。
例えば、「男性」や「20代」のようなタグをつけることで友だちの分類ができ、タグはひとりの友だちに複数つけることができるため、より細かく友だちの条件を設定することができます。
この「様々なことを自動で行うことができる」というのがLステップ最大の魅力です。
タグは条件を絞ってメッセージを送ることもできますが、条件のタグ以外にメッセージを送ることができるため、自由にメッセージを送ることが可能です。
タグを使えばステップ配信をいつでも分岐させることができるため、より属性に合わせた内容のメッセージを送ることができます。
「新規顧客」や「リピーター」によって配信するメッセージの内容は変わってくることが多いと思いますが、顧客の属性を限定した内容でメッセージを作成できるのはLステップのメリットですね。
4:配信ごとにリッチメニューの切り替えが可能
Lステップのスタンダードプラン以上であれば、リッチメニューを複数作成することができます。
さらに、アクション設定を活用すれば、配信ごとにリッチメニューを切り替えることが可能です。
例えば、ステップ配信の後半で個別相談への申込みを促しているメッセージ配信を行っているのであれば、ドドンと個別相談への申込み画像をリッチメニューとして表示させたりすることができます。
セールス終了後に通常リッチメニューに切り替えたり、商品購入者専用のリッチメニューに切り替えたりすることも可能です。
ちなみに、LINE公式アカウントでもリッチメニューを導入することができますが、1枚しか表示させることはできません。
なので、「メッセージごとにリッチメニューを切り替えたい」、「スタンプラリー型のリッチメニューを導入したい」という場合はLステップのスタンダードプラン以上を導入することをおすすめします。
5:流入経路ごとにステップ配信を切り替えることも可能
先程ちらっと申し上げましたが、LINE公式アカウントの流入経路分析は大まかなデータした把握することができません。
それに対し、Lステップでは流入経路を正確に把握することが可能です。(Lステッププロプラン以上)
例えば、ブログから流入・インスタから流入・FB広告から流入という形で媒体ごとに流入経路を把握することが可能です。
さらに、流入経路ごとにステップ配信を切り替えることも!
例えば、ブログから流入した人に対しては、「いつも僕のブログをご覧いただきありがとうございます!」というような挨拶メッセージにしたり。
FB広告から流入したのであれば、どちらかというと潜在層が多いので、教育メッセージにチカラを入れたり。
セグメントごとにステップ配信を切り替えることによって、CV率アップが見込めます。
※セグメント配信のメリットや設定方法は以下の記事で詳しく解説しています。
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LステップとLINE公式アカウントのステップメールはどっちがおすすめ?
ステップ配信の活用方法は様々です。
例えば、飲食店でステップ配信を活用するのであれば、ステップ配信の購読率を把握したり、セグメントごとの条件分岐などはさほど必要ではありませんよね。
要はリピート率を高めることが大事なので、ステップ配信で次回来店時のクーポンを発行したり、おすすめ商品の案内をしたり、再来店を促すメッセージ配信だけでも売上アップに貢献するでしょう。
この程度であればLINE公式アカウントのステップ配信機能だけで十分です。
LINE公式アカウントは大まかではありますが条件を設定してメッセージを送ることができるため、費用をかけずに一定の層を狙って情報を届けることができます。
※LINE公式アカウントで特定の友だちを除外して配信する方法は以下の記事で解説しています。
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無料で利用できるLINE公式アカウントに対し、Lステップを導入するには費用がかかります。
※Lステップのプランごとの費用や機能については以下の記事で解説しています。
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Lステップは友だちの分類を細かく設定することができたり、流入経路をLINE以外の媒体からでも分析することが可能なため、セグメントを分けた粒度の高い情報を限定的に届けることができます。
さらにタグ自体にアクション設定を加えることができ、友だちにタグを付けた時点にメッセージを送る設定をしたりリマインドの設定をすることができるため、活用法はLINE公式アカウントと比べ自由度が高いです。
なので、無料の範囲でメッセージを送りたい場合はLINE公式アカウントがおすすめで、細かなマーケティング施策や分析を行いたい場合はLステップを活用することをおすすめします。
まとめ
以上、LINE公式アカウントとLステップのステップ配信機能の違いについて解説しました。
Lステップはできることが多い分、設定することが多くなりますが、LINE公式アカウントは設定が少ない分、簡単に活用することができます。
本記事が「うちはどちらのステップ配信機能を活用するべきか?」という疑問のアンサーに繋がれば幸いです。